オリジナルズ~誰もが人と違うことができる時代~

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ORIGINALSを読む

パート1 変化を生み出す創造的破壊
最初の一歩とは破壊が創造に先行する
破壊がなければ、その後に起きる創造もありえない

・既存のもの、当たり前のことに疑問違和感をもってみる
・好奇心をもって見てみる
『メガネはなんであんなに高いのだろう』
・創造性の高い子は むしろ、教師に好まれないことがわかっている

なぜなら 言うことを聞かない
自分独自のルールを作る から

優秀な子は とにかく疑問を持たない
というか疑問を持たないようにコントロールされている
成果を上げること 成績を上げること 褒められることに集中する

・シュンペーター
オリジナリティとは創造的破壊をすることだ

目標を達成しなければというプレッシャーがあると逆の道を行ってしまう
うわべだけのオリジナルを見せようとし
真の意味でオリジナルな人になるリスクを冒そうとはしない
発言して目立つことを恐れている

リスクを嫌い、アイデアの実現可能性に疑問を持っている人が起業した会社のほうが存続率は高い
ラフィーとフェンの研究報告

・ある分野で危険な行動をとろうとするのなら別の分野では慎重に行動することによって全体的リスクのレベルを弱めようとする
・感情の安定と社会的な安定を得ないことには、けっしてできない
・ある分野において安心感があると別の分野でオリジナリティを発揮する自由が生まれるというメリットがある
・オリジナリティを発揮して成功する人の多くは既存のものに疑問をもちリスクのバランスをとっている

パート2 アイデアをいかに行動へと結びつけていくか

創造性とは自分自身に失敗を許すことだ
技術(アート)とは、どの創造物を維持するかを知っていることだ
オリジナリティをはばむ最大の障害はアイデアの創出ではなくアイデアの選定なのだ
斬新なアイデアの中から適切なものをうまく選び出せる人がいないことが問題

アイデアが失敗に終わると予測されたものが大成功
アイデアが大ヒットすると予測されたものが大失敗

バーグ先生の研究
創造的未来予測・・・斬新なアイデアが成功する可能性を予測する分野
アイデアの発案者が自らのアイデアを過大評価あるいは過小評価してしまう傾向が強い

創作者がみずからのアイデアを適切に評価できないとすれば傑作を生み出す可能性を高める方法はいかに?

多くのアイデアを生み出すこと
大量に創作すると多様な作品が生まれオリジナリティの高いものができる確率が高くなる

・シェイクスピアは、じつは37の戯曲と154の短編詩を書いている

・モーツァルトは、600曲、ベートーベンは650曲、バッハは1000曲以上を作曲

・ピカソは、1800以上の絵画や2800以上の陶芸

・マヤアンジェロウは、それでも私は立ち上がる以外にも165の詩を書いた

・アインシュタインが発表した論文の数は248

・エジソンは、電球・蓄音機からおしゃべり人形に至るまで1000を超える発明特許

・志村けんは、全員集合終了後 コント番組を始める 数々の傑作コント 1日15本のコントを作るのがノルマであった

オリジナリティが発揮され高い評価を受け影響力をおよぼすものはごくわずかなのである
つまり 独自性に秀でているだけではなく多くの作品を生み出す期間内に最もクリエイティブな作品を生み出している

大量生産が質を高めるための最も確実な道なのである

多くの人が斬新なものに到達できないのはアイデアをちょっとしか出しておらずその少ないアイデアを完璧に磨き上げることにとらわれているからだ

有望な企画が最初一度や二度、却下されがち
とくに斬新なアイデアは低い評価を受けやすい
新しいアイデアを実行して得られる利益よりも悪いアイデアに投資して失敗するほうに目を向けがちだから

 

不確実なものに出くわすと本能的な反応として失敗するかもしれない理由を見つけようとする
専門知識と経験が深まるほど世界の見方がある一定の状態に固定されてしまう

幅広い経験と深い経験が独特に組み合わさることで創造性が発揮される
ノーベル賞受賞者や起業家、発明家が絵画や文学 音楽や工芸、舞台などの芸術を趣味にしている確率が高い
月の山を発見したガリレオは天文学の豊かな知識に加えて絵画(明暗法)にも造詣が深かったおかげでもある
強い決意をもっていても その熱意を控えめに表す人もいるのである
プレゼンテーションスキルが熟達している人
情熱的であることとそのアイデアが実現可能なこととは関係ない
真に情熱的な人はそのアイデアを強引に推し進めるのではなく
そのアイデアを実現可能な方向へ修正していく熱意を行動で表す

パート3 無関心を情熱へ変える方法

『サリック効果』
投資家に斬新なアイデアを売り込むとき説得するには長所を強調して短所を最小限にとどめるべきだが下手に出るコミュニケーション法をとるほうが効果的

疑いの目を持ちやすく、何かとケチをつけようとする
説得されていると感じると心理的に自然と身構えてしまう
相手の影響力から自らを守らねばとバリアを張るのである

楽観的すぎるプレゼンは単なる売り込みと認識されやすい
不誠実に見えてしまう
営業っぽくない正直で率直でユーモアのあるコミュニケーションが相手に心理的和らぎを起こす
欠点に正直になる
謙虚になると信頼性が増すことが多い

「私は間違っているかもしれませんが という前置きを使う」

心理学者アマビールの実験
2つのパターンの書評
褒めちぎりバージョンと酷評バージョン
酷評バージョンのほうが知性を感じやすい結果
無知の知
悲観的なネガティブなことを言う人は賢くて、自分のことをよく知っていると思われやすい
ポジティブだからといって必ずしもいいとは限らない
見る目がある
そこまでバカじゃない
ネガティブな点を示すことで皮肉にも相手がネガティブな点を思いつきにくくなる

・ディズニー社に買収を提案したグリスコム
謙虚にふるまったり、弱点をさらけ出したりするには自信がないとできません

チップハースとダンハースの共著『アイデアのちから』
聴き手にはそのメロディーが聞こえない
聞こえるのはモースル信号にように脈絡のない奇妙なリズムだけだ

時間アイデアを煮詰めてきた自分は慣れ親しんでいるので相手が理解して賛同してくれるために必要な説得を少なく見積もってしまう
どのように聞こえているかを想像することを怠る
自分自身は自分のビジョンに関する情報にどっぷり浸っているのでそれなりの説得が必要だということに気づきにくい

自分のオリジナルなアイデアを受け入れてもらいたいなら いったん発信してみて時間を置いて再び発信する繰り返しが必要なのである

慣れ親しむと安心するからである ただし、回数が多ければ多いほどいい というものでもない

教育現場や自己啓発の世界ではグズグズするのをやめる、先延ばしにしない生き方 効率性への異常なこだわりしかし オリジナルな人の多くがスピーディに行動を起こしているとは言えない研究結果
オリジナルな人になるためには最初に行動しなくてはならないわけではない

行動をとるべき時期 タイミングが大切

【いいアイデアは放置から育つ】

意図的に遅らせることでより幅広く考えをめぐらすことができる
先延ばしは生産性の敵かもしれないが創造性の源にはなる
ユニークな提案 頭の片隅に課題のことを置きながらまったく関係にないことをして、先延ばしにする

ツァイガルニク効果
人は達成した課題よりも達成できなかった課題のほうをよく覚えている
課題が完了するとそれについてもう考えなくなるが中断、未完成なら頭のどこかで生き続ける

先延ばしのメリット
即興で何かをする余地が残る 柔軟に変化をもたせることができる

用意しておいた構成、アイデアに凝り固まってしまい突然降りてくる創造的な可能性をシャットアウトしてしまう
後発者は人まねとして見られかねないがこのような固定観念は明らかに的外れである
既存の需要に従って動くのではなく好機が巡ってくるのを待って新しいものを導入している
・オリジナルであるというのは 先発者である必要はない ほかと異なる ほかよりも優れているという意味である

経済学者ガレンソン
早咲きの概念的イノベーション:短距離走者

大胆なアイデアを思い描いて実行に移すタイプ
DNA発見のワトソン、相対性理論のアインシュタイン
小説家オーソンウェルズや詩人カミングス
今話題の哲学者マルクスガブリエル

遅咲きの実験的イノベーション:マラソン走者
試行錯誤を繰り返し問題解決を行いながら進化を遂げていくタイプ
右脳と左脳の違いを発見したスペリー
小説家ヒッチコックや詩人フロスト

概念的イノベーターであるアインシュタインの問題
とびぬけて独創的なアイデアは新鮮な視点で問題にアプローチしたからこそ発見できた
ある分野に触れてからさほど時間がたたないうちに最も重要な貢献を果たす
その後 一定の考え方、アプローチ法が定着してしまうことから経験が蓄積され新しいアイデアを受け入れにくくなってしまう ボーアの量子物理学に敗北

心理学者マズロー
ハンマーをもつと すべてが釘に見える 1つの手法が定着するとそればかりになってしまうものだ

ハリポタ JKローリング
貧しいシングルマザー時代 必死に子育てしながら本を書き続けた
失敗があなたを決めるわけではない 失敗にどう立ち向かったか どうやってもう一度立ち上がったかがあなたを決めるのです

遅咲き 実験的イノベーター
チャーチル ダーウィン エジソン メンデル スタローン メイシー グレアムベル フロイト モーツァルト チャールズシュルツ(スヌーピー) ジェームズダイソン ウォルトディズニー チャップリン スタンリー カーネルサンダース ゴッホ オルコット(若草物語) ドクタースース シェリルクロウ ビートルズ やなせたかし タモリ 松本清張 いかりや長介

マークトウェイン『ハックルベリーフィンの冒険』
試行錯誤法で出版
明確な意志や計画は頭になく書きながら柔軟なプロットを見出していった
作品が成長していくにつれ当初の意図は崩れていき、ずいぶん違うものへと自然に変わっていくものだ

熱心な亀 飽くなき好奇心
広い視野と蓄積された実験データ 世界を見渡す力

パート6 はみ出す人こそ時代をつくる

常に現状に異議を唱えるような人は結果の論理ではなく妥当性の論理を使う
私のような人はこういう状況ではどうするべきかと考える
外側を見回すことで結果を予想するのではなく 内側 自分のアイデンティティと向き合うのである
自分がどういう人間であるか どういう人間になりたいのか これが決断の基礎となる
結果の論理に基づいて決断をしているとリスクを負うべきでない理由が必ず見つかるが妥当性の論理に基づくと自由になれる

自分が望む結果を約束してくれるものは何かと考えるのではなく自分のような人間は何をするべきかという理屈抜きの感覚で行動する

心理学者ピーターソンとスチュワート
有意義な変化を起こそうと考える学生の中で最も影響を及ぼした人物に親を挙げた人は1パーセントにも満たなかった 最も影響を受けた人物は教育者であった

子どもは成長に伴い、いつかはそれぞれの選んだ分野で能力を発揮するための手本を自らが見つけなくてはならない
親ができることは、さまざまな分野においてお手本となる人物を紹介することだろう
しかしここでぴったり合った指導者、教育者に出会うことはそんなに簡単ではない

本やアニメ、漫画、映画、詩、音楽、彫刻、ゲームなどお手本がたくさんいる
ただし、ユーチューブなどで活躍するインフルエンサーについては
発信しているメッセージが本質的に
”愛”にもとづいているのかをしっかりと見極めていきたいところです。

 

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