ハイパーメリトクラシー

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1964年徳島県生まれ
日本労働研究機構研究員などを経て
東京大学教授
専門は教育社会学
本田由紀先生

女性や若者
子どもの目線から労働を研究しており
いろんな方たちと
特に男性と議論しています

2015年には「不登校新聞」で
夏休み明けメッセージを
発信したこともある

「ニートは増えていない」 若者の”働く意欲”の問題として 語られ過ぎている ひきこもりのような 不活発な生活を送っているわけではない ”負の連鎖”に巻き込まれて 自信と意欲を阻害されていく すべての普通高校を ”専門性に特化した高校”へと再編すべき
「ハイパーメリトクラシー」 努力と能力の相関関係が 昔より見えにくくなった時代 若者たちの努力への意欲は 減退していく かつての単純なメリトクラシー下(能力主義)では 主に求められる能力である”学力”は 努力によって高めることができた ところが”勉強以外”の 多様な側面での能力が 求められるハイパーメリトクラシー社会 (能力主義を超えた能力主義)では 努力が能力の強化に結びつきにくい 「生きる力」「思考力」「創造性」 「人間力」「問題解決力」 「コミュニケーションスキル」「個性」などの あいまいな能力を 目に見える形で高められる努力など なきに等しいから それらが評価の対象になり 評価のために定義され ”水平的に画一化”されている 結局はひとつの軸で 人は”垂直的に序列化”され 賞賛され活かされる能力や要素は 広がらず 多様性にもつながっていない現実がある 世界でも特異な傾向であるという 特別な努力や経験を積まなくとも 一定の年齢に達した時点で すでにそういう能力を 身につけてしまっているように見える そうしてついてしまった”格差”は 大人になってからでは もはや逆転不可能な”宿命”であるかのように思えてしまう いわゆる「リア充」「非モテ」の格差にも これに通ずるところがあるように思われる 「コミュニケーション能力」は高度に複雑である 言語能力のみならず 外見や立ち居振る舞い 声色や服装など 非言語的なコミュニケーションも含まれるからだ この”コミュりょく”の向上を促す 様々な”お勉強”が そこらじゅうにある 補任の努力だけでは どうしようもないところで 決まってしまうおそれがある それらを持たない人は とても生きづらくなる ある種のあきらめや宿命論を 悟ることになるかもしれない 世渡り上手な人間だけが生き残る社会 就活において ”コミュりょく”や”創造性”を 求められるわけだが いったいどのように測ればよいのか いったいどのように示せばよいのか 早い段階から それらの能力が必要でない仕事を求めたり 別の方向性で将来を描けるかもしれないのに

アメリカ経済学者ロバート・ライシュ
『勝者の代償』
これからの経済(ニューエコノミー)において
活躍するのは
”変人”か”精神分析家”である
という発言をしている
努力をしたところで
誰もが身につけられるものではない
能力やセンスを発揮していく

クリス・アンダーソン
情報は”フリーになりたがる”という
性質をもっている
ここでいう”フリー”には
「自由」と「無料」という
2つの意味がある
この両方の意味で
情報はフリーになろうとする傾向がある
情報は限界コスト(ある商品をもう1単位生産するために追加でかかるコスト)が
限りなくゼロに近い
自動車や電子レンジなどと異なり
情報はいとも簡単にコピーできるからである
インターネットの世界には
本質的に非資本主義的な要素がある
「シェア経済」はネット業界に限らず
ここ数年の流行キーワードのひとつである
ワークシェアリングやカーシェアリング、
シェアハウスなど、
SNSにもシェア機能があるように
”シェア概念”が注目されるようになった
さらにカウチサーフィンやルームステイなど
自宅を旅行者に貸し出すサイトも登場している
物のシェアや交換のための
ネットサービスも発達しており
「フリマ」が急成長している


『シェア』の著者である
レイチェル・ボッツマンとルー・ロジャーズは
シェアに伴う概念として
「コラボ消費」を提唱している
個人単位の”むだづかい消費”にかわって
仲間どうしで
あるいはコミュニティ内で
「つながり」を作りつつ
「共同で」消費することによって
より魅力的な経済活動を行おうとする
さらに「脱所有」「脱消費」「脱貨幣」などの
アイデアを提唱している
過剰生産=過剰消費のサイクルから脱却し
個人が必死になって稼いで消費することなく
みんなでそれをシェアすることによって
豊かにゆとりをもって暮らしていけるのではないか

「やりがい搾取」 医療や介護、保育などの 対人サービスは 献身的に顧客のニーズに 最大限応えようとして 働き過ぎる傾向がある この「奉仕性」がやりがいとなって 低賃金で働くのも しかたがないと思ってしまう ブラック企業と密接な関係にあるとされ あるアニメ製作会社が 象徴的事例として注目された 「過労死」「サービス残業」「飲みニケーション」 「社畜」「ワーキングプア」など 教育も労働も本質的な変化を必要としている

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